「無印良品」の直営店舗にIP電話を導入し、通話コスト削減と業務効率化を実現
「わけあって、安い」のキャッチフレーズのもと、1980年に誕生した「無印良品」。自然そのままの良さ、シンプルなデザインの提案は、生活の合理性にも結びつき、多くの消費者から高い支持を集めている。
「無印良品」を全国に展開する良品計画では、本社、直営店舗、物流センターなど約200カ所にIP電話を導入。そのプラットフォームを担うのが、NTT-MEの企業向け050番号IP電話サービス「XePhionコールPro+(ゼフィオンコールプロ プラス)」である。
PBXやビジネスホンなど既存の電話設備はそのままに全国の拠点間の通話料が無料になり、通話コストを20%削減。さらに内線番号サービスを活用し、各店舗の番号(店舗番号)と内線番号を同一にすることで電話がかけやすくなり、在庫確認などの業務効率化に大きな導入効果を発揮している。
本社・直営店舗間の通話コストの削減が課題
「無印良品」を展開する良品計画は、直営店舗と商品供給店舗を合わせて国内に300店舗以上、海外に約70店舗を展開(2007年2月末現在)。とくに近年は大型商業施設などへの出店が加速しており、年間に約20店舗を新設している。積極的な店舗展開の一方、「賢い低価格、豊かな低コスト」の商品づくりを推進していく上で、販売管理にかかわる経費の削減が全社的な課題であった。店舗で使われる包装材などの消耗品や通話料などのコスト削減の任務を持つ総務部門の総務人事・J-SOX担当総務課の井手淳美氏は以下のように語る。
「既に市外、県外通話など一般加入電話への料金削減を実施していたため、本社、直営店舗、物流センターの拠点間の通話料削減に着目したのです。そんなとき、当社の通信を長年担当するNTT東日本グループから本社、直営店舗間の通話コストを削減するためのIP電話の提案がありました。また、トップからもIP電話の導入を検討したらどうかとの指示もあり、本格的に検討を開始したのです。2005年、2006年の2年間、自社内での販売管理費の比率を30%に減らすプロジェクトが実施され、総務部門では管轄する業務の費用削減に着手しました」。
導入の決め手は、一元的に任せられることと実績
通話コスト削減の方法として、複数キャリアから店舗の電話設備の更改やIP電話の提案を受けていた中での、決め手を「大型商業施設へのアクセス回線開通からIP電話サービスの導入、保守まで一括して任せられることに加え、当社の電話設備に熟知しているNTT東日本グループに依頼することがベストと判断したのです」と井手氏は語る。
また、情報システム部門が再構築中の店舗ネットワークにBフレッツを利用しており、Bフレッツ上でデータ通信と音声通信を統合しても帯域に余裕があることや、総務部門が日頃から情報交換を行っている取引会社でも、XePhionコールPro+を全国規模で利用しており、その効果を耳にしていたこともXePhionコールPro+の採用を後押ししたという。
通話コストの削減をしながら、高品質な通話を実現
音声専用のIPバックボーンを構築しており、遅延などの少ない高品質な通話、豊富な導入実績とノウハウに基づくソリューションを提供していることを評価し、XePhionコールPro+を導入した良品計画では2006年から本社、直営店舗、物流センターにIP電話サービスを順次導入し、現在、約200拠点で稼動。北海道や九州など遠隔地から本社に電話する機会も多く、IP電話の導入で当初の目的であった通話コストを削減した。「本社と直営店舗間の通話が無料になったことで、20%の音声通信コストを削減しています。さらに通信コストの削減のみならず、店舗番号と内線番号の同一化により、業務の利便性の向上に大いに役立っています」(井手氏)。
契約者間は全国一律無料で通話できることに加え、一般加入電話や携帯電話、国際電話へも割安な料金で通話できるため、通話コストを削減できた。
また、音声品質は一般加入電話と遜色なく、「導入前は、IP電話の通話品質は向上しているとはいえ、多少、不安もありました。しかし、従来の電話と遜色のない品質で通話することができ、満足しています」と井手氏。IP電話サービスのアクセス回線の開通、VoIPゲートウェイの導入、保守などはNTT東日本、全国へのIP電話サービスの提供と運用はNTT-MEが行うといったように、信頼性の高いIP電話サービスをNTT東日本グループが協力してワンストップで提供しているのだ。
店舗番号と内線番号を同一にし、業務効率向上
従来の一般加入電話を利用時には、本社の各部門や各直営店舗が任意に短縮番号を登録して発信操作を行っていた。ある店舗が本社の総務に電話をかける場合はダイヤルインの短縮番号、他店舗に電話をかける場合は市外局番から発信するというように操作手順が店舗によって様々であった。
そこで、XePhionコールPro+の内線番号サービスを利用して、拠点間の通話を050番号ではなく、「無印良品」の店舗番号を2〜11桁の内線番号で電話をかけられるように活用している。「日常業務で使われる店舗番号と内線番号を同一にしたことでスタッフは番号を覚えやすくミスも少なくなり、他店への在庫照会など、電話連絡にかかわる業務を効率化しています」と、直営店舗の「マルイファミリー志木無印良品」の店長、森川伸二氏は業務上の利便性を語る。
「無印良品」の店舗では各種連絡で店舗間の通話が多い。「例えば、来店したお客様が購入したい商品の在庫がなかった場合、データ端末で他店の在庫を確認後、近隣の店舗へ電話をかけて商品の取り置きを依頼することが数多くあります。従来は、その店舗の電話番号を確認してから発信していましたが、現在は日常業務で使い慣れた店舗番号と内線番号が同じなので、簡単に発信することができます」と、森川氏は電話連絡にかかわる業務の効率化をXePhionコールPro+の導入効果として挙げている。
また、直営店舗ではビジネスホンのボタン割付を、外線と内線を区別して割り当てている。「外線ボタンが点灯していることによって、店舗のスタッフは受話器を上げる前にお客様からの電話だと分かるため、電話応対もスムーズに行えます」(森川氏)。また現在、業務の標準化をテーマに業務プロセスの見直しを図っており、「内線番号を店舗番号で一括管理でき、全国一律の運用が行えることも業務の標準化に貢献しています」と井手氏は評価している。
「今後とも、店舗の業務効率の向上に役立つ提案をNTT東日本グループに期待しています」と、井手氏、森川氏は口をそろえる。
XePhionコールPro+で通話コストの削減と業務の効率化を実現した良品計画様の次なる通信の高度化を、NTT-MEでは、NTT東日本グループの総合力を活かしてバックアップし続けていく。 |