【マルチダイヤル機能】

○発信時に2個の電話番号を使う

1つの相手先に発信する際、電話番号を2個まで([相手先電話番号1]と[相手先電話番号2])使うことができます。
電話番号を2個使うと、相手先のBチャネルが空いていなかったなど[相手先電話番号1]に接続できない場合、[相手先電話番号2]に自動発信します。以降、接続するか指定した試行回数に達するまで[相手先電話番号1]と[相手先電話番号2]に交互に自動発信します(最大で各3回再発信)。
プロバイダにアクセスする際、同じユーザIDで複数の電話番号を使える場合に便利です。

◇設定ページ:[■接続/電話帳登録]

  1. [#0]から[#15]までの中から、発信時に2個の電話番号を登録したい相手先を選びます。

  2. [ルータ設定 - 接続/電話帳登録]の[以下の情報を電話帳に登録する]を選択します。

  3. [相手先電話番号1][相手先電話番号2]を入力します。

  4. [オプション]欄に[マルチダイヤルを行うか否かの設定]のコマンドを設定します。
    例)相手先#1に発信する際、2個の電話番号を使うとき
         remote 1 call multi mode on

  5. [オプション]欄に[マルチダイヤル試行回数の設定]のコマンドを設定します。
    例)相手先#1に2個の電話番号を使って発信する際の試行回数を3回(最大各3回再発信)にするとき
         remote 1 call multi count 3

  6. 設定終了後、[実行]ボタンをクリックします。

※クイック設定でも電話番号を2個入力できます。その場合は上記4,5のオプション欄への設定は自動的に行われます。
○自動接続先を2件登録する

自動接続先を2件まで登録できます。([自動接続相手先#1]と[自動接続相手先#2])2件登録すると、相手先のBチャネルが空いていなかったなど[自動接続相手先#1]に接続できない場合は、[自動接続相手先#2]に自動発信します。

◇設定ページ:[■接続/電話帳登録 - 自動接続先設定]

  1. [ルータ設定 - 自動接続先設定]の[自動接続相手先#1]に最初に接続したい相手先を、[自動接続相手先#2]に2番めに接続したい相手先を選択します。

  2. 設定終了後、[設定]ボタンをクリックします。

※相手先のBチャネルが空いていない(ビジー)などの理由以外で接続できない場合は、マルチダイヤル機能は働きません。
切断理由は液晶表示や通信ログで確認してください。

◯オプション - マルチダイヤルを行うか否かの設定

書 式 remote <rnumber> call multi mode <off|on>
パラメータ
<rnumber>: 相手先番号(登録番号#0〜#15)
<off|on>: マルチダイヤルを行うかどうか
off: マルチダイヤルを行わない
on: マルチダイヤルを行う(初期値)

◯オプション - 自動マルチダイヤルの試行回数

書 式 remote <rnumber> call multi count <count>
パラメータ
<rnumber>: 相手先番号(登録番号#0〜#15)
<count>: 発信する回数(1〜3)(初期値=1)

※1を設定すると[相手先電話番号1]と[相手先電話番号2]にそれぞれ1回ずつ発信します。



【ソースルーティング機能】

本製品は、ソースルーティング機能によって占有して通信する相手先をパソコンごとに特定できます。
◇設定ページ:[■ルータ設定 - IP応用設定]

  1. [オプション]欄に[ソース経路情報の登録]のコマンドを設定します。

  2. 設定終了後、[設定]ボタンをクリックします。

    例)
    相手先#1とは「192.168.1.20」のパソコンが占有して通信し(手動接続)、
    相手先#3とは「192.168.1.30〜192.168.1.40」のパソコンが占有して通信する(自動接続)
    その他のパソコンは相手先#0と通信する(自動接続)とき

    ip srcroute 192.168.1.20/32 remote 1 static
    ip srcroute 192.168.1.30-192.168.1.40/32 remote 3 auto
    ip route 0.0.0.0/0/7 remote 0 auto

    ※上記の場合、ソース経路情報で指定しているIPアドレス以外のアドレスを持つパソコンは相手先#1または相手先#3と通信できません。
    「192.168.1.20」のパソコンが通信する時は、相手先#1に手動接続してから行います。「192.168.1.20」以外のパソコンは、相手先#1と通信できません。
    「192.168.1.30〜192.168.1.40」のパソコンはアクセスするだけで相手先#3に自動接続します。「192.168.1.30〜192.168.1.40」以外のパソコンは、相手先#3と通信できません。

    ※そのほかのパソコンがアクセスすると相手先#0に自動接続します。

    ※同時に3つの相手先と接続することはできません。

◯オプション - ソース経路情報の登録

ソース経路情報を設定すると、Ethernet上のパソコンから受信したパケットを該当したソース経路情報の条件に従って処理します。ソース経路情報がない場合は、IP経路情報の条件に従って処理されます。
ソース経路情報に登録されている相手先には、同じソース経路情報に登録されているパソコンだけが通信できます。したがって、回線が接続されていても、そのソース経路情報の条件を満たさないパソコンはその相手と通信できません。
ソース経路情報で指定する相手先へ自動接続する場合は本オプションコマンドで登録します。指定の相手先を「自動接続相手先設定」またはIP経路情報の相手先として指定しても設定は無視されます。
なお、ソース経路情報は、IP経路情報とあわせて32個まで登録できます。

書 式 ip srcroute <address> remote <rnumber>[,<rnumber2>] <type>
パラメータ
<address> : 送信元のパソコンのIPアドレス[/サブネットマスク|-範囲指定]
<rnumber>: 相手先番号(登録番号#0〜#15)
<rnumber2>: 相手先番号(登録番号#0〜#15)
<type>: 経路情報種別
auto: 自動ダイヤルアップルート
static: スタティックルート

※送信元アドレスおよびサブネットマスクはドットノーテーション
(XXX.XXX.XXX.XXXの形式)で入力します。

※送信元アドレスを範囲指定する場合は、開始と終了の送信元アドレスを「-」で区切ってください。

※<rnumber2>を設定すると、<rnumber>の相手先のBチャネルが空いてないなどの理由で接続できないときは、自動的に<rnumber2>に接続します。



【発信者番号識別機能】

○電話番号を登録した相手ごとに設定するとき

◇設定ページ:[■アナログポート設定 - 発信者番号識別設定]

  1. それぞれの[発信者電話番号]の[発信電話番号]に相手先電話番号を入力します。
    (ATコマンド:@V/設定コード83)

  2. ポート1またはポート2に、相手のサブアドレスを入力します。相手がサブアドレスをつけていない場合は、空欄にします。
    (ATコマンド:@W/設定コード91)

  3. 識別機能は次の中から選びます。

    着信しない:相手からの着信を拒否します。
    呼び出し音1:”リーン・リーン”(初期値)
    呼び出し音2:”リーンリン・リーンリン”
    呼び出し音3:”リンリンリン・リンリンリン”

  4. [設定]ボタンを押します。

○相手から番号が通知されなかった場合の呼び出し音の変更/着信拒否の設定
(擬似ナンバーリクエスト)

※この機能を使用しても、番号を通知ない相手先にはアナウンス(トーキ)は流れません。

◇設定ページ:[■アナログポート設定 - 発信者番号識別設定]

  1. 空いている[発信者電話番号]の[発信電話番号]に「184」と入力します。
    (ATコマンド:@V/設定コード83)

  2. 手順1で「184」と入力した「発信電話番号」の[識別機能]を設定します。識別機能は次の中から選びます。
    (ATコマンド:@X/設定コード92)

    着信しない:相手からの着信を拒否します。
    呼び出し音1:”リーン・リーン”(初期値)
    呼び出し音2:”リーンリン・リーンリン”
    呼び出し音3:”リンリンリン・リンリンリン”

  3. [設定]ボタンを押します。

○電話番号を登録していない相手からの呼び出し音の変更/着信拒否の設定

◇設定ページ:[■アナログポート設定 - 発信者番号識別設定]

  1. 空いている[発信者電話番号]の[発信電話番号]に「186」と入力します。
    (ATコマンド:@V/設定コード83)

  2. 手順1で「186」と入力した[発信電話番号]の[識別機能]を設定します。識別機能は次の中から選びます。
    (ATコマンド:@X/設定コード92)

    着信しない:相手からの着信を拒否します。
    呼び出し音1:”リーン・リーン”(初期値)
    呼び出し音2:”リーンリン・リーンリン”
    呼び出し音3:”リンリンリン・リンリンリン”

  3. [設定]ボタンを押します。

◇ATコマンド/設定コード



【PIAFS 64Kで通信するには】

○TAでPIAFS 64Kモードで発信する

※&Q7, S122の変更については後述の【ATコマンドの変更について】をご覧ください。
※詳しくは【活用ガイド】「第2部 DTEポートのパソコンで通信する」をお読みください。

◇Windows95(R), Windows98(R)のダイヤルアップネットワークを使用する場合

  1. [モデムの選択]から「MN128シリーズ(PIAFS 64K)」を選択します。
  2. [接続先の電話番号]の先頭に「186」を付けてから続けて相手の電話番号を入力して発信します。

◇MacintoshのOpen Transport/PPP, ARA3.0を使用する場合

  1. 付属のCCLファイル「MN128シリーズ 64K(PIAFS)」を[機能拡張] フォルダの中の[Modem Script] フォルダまたはこれに相当するフォルダにコピーします。
  2. Open Transport/PPP, ARA3.0で設定する電話番号の先頭に「186」を付けてから続けて相手の電話番号などを入力して発信します。

◇ATコマンドを使用する場合(1)

  1. ATコマンドであらかじめ次の設定をします。
    AT&F&Q5$S12\Q3S122=1
    または
    AT&F&Q7$S12\Q3S122=1
  2. 相手先番号を指定して発信します。
    ATD186[電話番号]

◇ATコマンドを使用する場合 (2)

  1. ATコマンドであらかじめ次の設定をします。
    AT&F&Q5$S12\Q3
    または
    AT&F&Q7$S12\Q3
  2. 相手先番号の末尾に「S11」を付けて発信します。
    ATD186[電話番号]S11
    例) ATD1860312345678S11

注意
  1. PIAFS 64K発信時には、自番号にサブアドレスを設定していても、それを通信相手先に通知することはできません。
  2. INSネット64申し込み時に「発信者番号通知サービス」を「常時通知拒否」にして契約した場合は、PIAFS 64K発信(コールバック含む)は行えません。
  3. NTTとの契約時に、「発信者番号通知サービス」を「通常通知(通話ごと非通知)」にして契約した場合は、電話番号の先頭に「186」を付ける必要はありません。

○TAでPIAFS 64Kモードで着信する
(TAでWindows NTサーバを利用している場合)

通常の着信の設定をします。その状態でPIAFS 64Kモードでの着信は自動的に受けることができます。特別な設定は必要ありません。

注意
  1. PIAFS 64K対応のPHS電話機から発信する場合、「番号通知」をONにしてご使用ください。
  2. PIAFS 64Kの利用可能地域や対応機器などについてはNTT DoCoMoにお問い合わせください。

○ルータでPIAFS 64Kモードで発信する

◇設定ページ:[接続/電話帳登録]

[#0]から[#15]までの任意の[相手先番号]の先頭に「186」を付けてから続けて相手の電話番号を選択します。
[通信チャネル]は「1B(PIAFS 64K)」を選びます。
この場合、1Bチャネル(PIAFS 64K)固定で通信します。

※接続相手先はPIAFS 64Kに対応している必要があります。相手先がPIAFS 32Kのみの対応の場合は接続できませんので、必ず「1B (PIAFS 32K)」を選んでください。

注意
  1. PIAFS 64K発信時には、自番号にサブアドレスを設定していても、それを通信相手先に通知することはできません。
  2. INSネット64申し込み時に「発信者番号通知サービス」を「常時通知拒否」にして契約した場合は、PIAFS 64K発信(コールバック含む)は行えません。
  3. NTTとの契約時に、「発信者番号通知サービス」を「通常通知(通話ごと非通知)」にして契約した場合は、電話番号の先頭に「186」を付ける必要はありません。

○ルータでPIAFS 64Kモードで着信する

通常の着信の設定をします。その状態でPIAFS 64Kモードでの着信は自動的に受けることができます。特別な設定は必要ありません。

注意
  1. PIAFS 64K対応のPHS電話機から発信する場合、「番号通知」をONにしてご使用ください。
  2. PIAFS 64Kの利用可能地域や対応機器などについてはNTT DoCoMoにお問い合わせください。



【ATコマンドの変更について】

※詳しくは【リファレンス・ハンドブック】の「TA機能用 ATコマンドリファレンス」を参照してください。

◇&Q 通信モードの設定

このモードに設定していると、使用する回線速度によって、自動的に通信フォーマットが決まります。

9600、19200、38400bpsのとき:V.110フォーマット
56000、64000、128000bpsのとき:HDLCフォーマット
32000bpsのとき:PIAFSまたはベアラ(Sレジスタ120番、121番で設定)
64000bpsのとき:PIAFSまたはHDLCフォーマット(Sレジスタ122番で設定)

ATコマンドAT&Qn
パラメータ
n=7V.110/HDLC(PPP、ARA)自動切替モード
(n=0,2,3,4,5,6は従来通りです)

◇D 発信

このコマンドに続くパラメータにしたがって発信します。

ATコマンドATD186<回線番号>[*<サブアドレス>][Sn]
パラメータ
SnTA間の通信速度を設定(単位 : pbs)
n=11PIAFS 64Kで発信
(n=5,7,8,9,10,12,14は従来通りです)

◇Sレジスタ 122

レジスタ番号初期値範囲内容
122 0 0,1回線速度64Kbpsで発信する場合の通信方式
0HDLCでのみ通信
1PIAFS 64Kでのみ通信