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平成15年9月19日

お知らせ    
   
株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー

~機能豊富な音声&映像対応通信機器を短期間に開発可能~
「SIPサーバツールキットVer.1.5」の販売開始について

 株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー(以下NTT-ME、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石川 宏)は、海外の優れたマルチメディア製品を提供する「ME Global WAVE」(*1)の一環として、IPベースのマルチメディア通信ソリューションで世界的なシェアを持つ、ラドビジョン・インク(以下RADVISION、本社:イスラエル、CEO:ガディタマリ)(*2)の製品である、「SIP(*3)サーバツールキットVer.1.5」(以下本キット)を、本日より日本国内向けに販売開始します。
 本キットを用いることで、通信機器メーカーは、他のネットワークとシームレスに通信でき、エンドユーザに高度な通信機能を提供する音声&映像対応通信機器を、短期間に開発することができます。SIPサーバ(プロキシ・リダイレクト・レジストラ)(*4)の他、ソフトスイッチ(*5)、アプリケーションサーバ、SIPベースのIP-PBX(*6)、会議ブリッジ(*7)、FW/NAT通過アプリケーション(*8)等のSIP対応機器の開発に適しています。
 
1.背景
 NTT-MEは、高度な機能を持ち、標準に準拠した相互接続性の高いSIPサーバを短期間で開発したいという通信機器メーカーのご要望にお応えして、RADVISIONの「SIPサーバツールキット」を平成14年7月より販売して参りましたが、インターネットと電話が融合したIPテレフォニー市場が成熟しつつある昨今、IPテレフォニーは従来の電話やマルチメディア通信と競争するだけでなく、新しい付加価値機能を実現することが求められており、またそのような新機能を短期間に開発するための高度なSIP開発プラットフォームについての要望が高まっています。
 RADVISIONは、通信機器メーカーからの要望とSIP標準化団体の動向を受け、新しい付加価値機能として、呼制御と異プロトコル間の通信を可能とするB2BUA(バックツーバックユーザエージェント)機能及び接続前に相手の状態を知ることができるプレゼンス機能を追加する必要があると判断し、「SIPサーバツールキットVer.1.5」を製品化しましたが、今回NTT-MEが日本国内向けに販売開始するものです。
 
2.本キットの概要と特徴
 本キットは、主に2つのオプションモジュールである、「B2BUA」(バックツーバックユーザエージェント)と「プレゼンス」で構成されています。B2BUAは1台でUAS(ユーザエージェントサーバ)(*9)とUAC(ユーザエージェントクライアント)(*10)両方の機能を持ちエンドエンド間の(*11)を仲介します。これにより、呼を最初から最後まで管理・追跡することができる他、公衆網的な機能をIPネットワークに追加することができます。またプレゼンスは通話したい相手の状況を常に把握可能な機能であり、相手の状態に合わせた通信手段の選択が可能となります。また、本モジュールの他に、IPv6(*12)対応、マルチホームホスト(*13)等の新機能も追加されています。
 
  (1) B2BUA(バックツーバックユーザエージェント)について
   従来のSIPサーバはユーザへメッセージをルーティングしますが、メッセージやボディーの内容の変更は行えませんでした。B2BUAモジュールを使うと、全てのメッセージが常にB2BUAで処理されるため、SIPサーバは呼の最初から終わりまで全てを管理することができます。
 
  <1> 厳密な呼の集中管理が可能
   この機能により、ネットワーク管理者は、これまでより厳密な呼の管理を行うことができます。SIPプラットフォームがクラス5機能(PBX機能)(*14)持っている場合の他、呼の自動切断(例えばプリペード購入された金額分の時間を使いきった場合)や呼の変更(コーデックの変更)のような呼制御にも有効です。
 
  <2> 他プロトコルネットワークとの通信が可能
   B2BUAはSIPとSIP以外の異なるプロトコル間を接続するゲートウエイの開発にも有効です。例えば、SIPとH.323両方をサポートする必要のある、次世代ネットワークのサービスプロバイダにとって重要な機能です。
 
  <3> LANとWAN間のSIPベースのVoIP通信が可能
   SIPテレフォニーアプリケーションによる通信を行う場合、プライベートアドレス(*15)からグローバルアドレス(*16)へ変更する必要性があることから、今までファイヤウォールやNAT(*17)問題で苦労してきました。しかし、B2BUAを実行するSIPサーバであれば、呼の状態を維持しつつSIPメッセージヘッダー/ボディーを変更することができるため、この問題を解決することができます。
 
  <4> 高度な課金機能
   全ての呼をB2BUAにより管理・モニタリングすることで、利用状況、課金及び会計を容易にトラッキングできます。
 
  <5> 電話番号の非通知機能
   電話番号を非通知にしていると発IDシステムを使った場合でも電話番号は表示されないようにすることが可能です。全てのデータがB2BUAを経由し、B2BUAで処理されるため、本キットを利用する開発者はエンドポイントの身元表示をダイナミックに変更することができます。
 
  (2) プレゼンスについて
   プレゼンスとは、インターネット上で通話相手の状態を常に確認することができる機能です。例えば、通話相手が席にいるのか、不在か、席にはいるけれど電話を取りたくない状態か、ということが事前にわかるので、相手の状態にあった通信手段を選択することができます。(例えばメールを出す、留守電を残す、相手の状態が変わるまで電話を控える等)
 本キットには、高度なプレゼンス管理機能を備えたモジュールが用意されています。このモジュールの利用により、他のユーザのプレゼンス情報を取得したいと希望するユーザがプレゼンス情報を定期的に受信することができるなど、従来のIPや回線交換プラットフォームでは実現できなかった新しいSIPベースの通信プラットフォームが構築可能です。
 
3.想定される利用ユーザ
 SIPサーバ(プロキシ・リダイレクト・レジストラ)、ソフトスイッチ、アプリケーションサーバ、SIPベースIP-PBX、会議ブリッジ、FW/NAT通過アプリケーション等の開発を検討されているメーカー
 
4.提供価格
 選択モジュールにより異なりますので、担当までお問い合わせください。
 
5. 提供エリア
 全国
 
6. 提供開始時期
 平成15年9月19日(金)
 
 

 
<本件に関するお問い合わせ先>

NTT-ME グローバルソリューション本部
ユビキタス・コミュニケーション・システム(UCS)カンパニー
担当:宗里 竜美、清野 美智
栗木 美穂、中出 正範
電話:03-5956-9052
FAX: 03-5956-9058
Eメール:ip-protocol@ntt-me.co.jp
URL:http://nttiivs.ntt-me.co.jp

 
 


(*1)ME Global WAVE
   NTT-MEの国際マルチメディアシステム事業として、光BroadBand&超高速光IPネットワークシステム技術、CTI&リッチメディア・ワイヤレスコミュニケーションシステム技術、インターネット&セキュリティシステム技術、オプト・ナノエレクトロニクス技術を中心に、知識創造型グローバル企業へのソリューションを提供しています。
「ME Global WAVE」ウェブサイト:http://nttiivs.ntt-me.co.jp/
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(*2)ラドビジョン・インク(RADVISION Inc.)
   平成5年にイスラエルのテルアビブで設立され、従業員は現在約350人。 ITU(国際電気通信連合)のH.323プロトコル勧告の制定に中心的な役割を果たす高度な技術力を背景に、世界で70%以上のシェアをもつH.323をはじめ、SIP、3G-324M、MGCP、MEGACO/H.248など様々なプロトコルをサポートするソフトウエア・ライブラリを販売するほか、豊富なラインナップのTV会議関連ハードウェア製品群を展開しています。NTT-MEはRADVISIONの全製品を取り扱っており、特にソフトウエア製品についてはNTT-MEが日本の総代理店として一元的に販売を行っています。
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(*3)SIP
   IP電話の呼制御を行うためのプロトコルです。IETFにおいてRFC3261として規定されています。
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(*4)SIPサーバ(プロキシ・リダイレクト・レジストラ)
   UAC(ユーザエージェントクライアント)からSIP要求を次のサーバー又はUAS(ユーザエージェントサーバ)へ中継するプロキシサーバー、要求を受け取り相手先の現在のアドレスを発信元に知らせるリダイレクトサーバ、ユーザエージェントの現在位置を登録する要求を受け付けるレジストラサーバーの総称。それぞれのサーバ機能が個々に独立して存在するケースと、1つのサーバに全て含まれているケースがあります。
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(*5)ソフトスイッチ
   中継用電話交換機の機能をIP網とその上のソフトウェア処理で代替する技術です。
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(*6)IP-PBX
   音声通話や電話機の管理、PBXが行っていた呼制御などを、すべてIP上で処理するシステムです。
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(*7)会議ブリッジ
   3者以上の参加者の音声又は映像をミックスし、それぞれの参加者に聞かせる(見せる)ことで会議を実現するために必要な装置あるいは機能です。
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(*8)FW/NAT通過アプリケーション
   インターネットを利用してテレビ会議を行う場合、一般的にはファイアウオール(FW)のセキュリティを無効にするような設定が必要であり、また会社等の環境でNATによるアドレス変換が行われていると利用できないケースも多くあります。文中のFW/NAT通過アプリケーションとはこのようなFW/NATを利用したテレビ会議の問題点を解決するためのアプリケーションを意味しています。
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(*9)UAS(ユーザエージェントサーバ)
   要求に応答する側のユーザエージェント(同じユーザエージェントが要求に応答する際にはUASとなり、要求を送信する際にはUACとなります)
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(*10)UAC(ユーザエージェントクライアント)
   要求を送信する側のユーザエージェント(同じユーザエージェントが要求に応答する際にはUASとなり、要求を送信する際にはUACとなります)
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(*11)呼
   通信網を流れるひとまとまりの情報のことです。
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(*12)IPv6
   IPネットワークのプロトコルのバージョンの1つで、IPv4 の次世代にあたる規格で、広大な IP アドレスの確保、データ転送における安全性・効率性の向上などを実現しています。
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(*13)マルチホームホスト
   1つのTCP/IPインターフェイスに対して複数のIPアドレスを割り当てることを可能とする技術のことです。
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(*14)クラス5機能(PBX機能)
   一般的に企業の内線電話が持っている保留、転送のような様々な機能のことで、通常はPBXにより実現されています。
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(*15)プライベートアドレス
   組織内のネットワークに接続された機器に一意に割り当てられたIPアドレスです。
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(*16)グローバルアドレス
   インターネットに接続された機器に一意に割り当てられたIPアドレスです。
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(*17)NAT
   NAT(Network Address Translation)は、グローバルIPアドレスとローカルIPアドレスを変換する仕組みです。
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